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ヨイスラライド2018

2018年早々、寂しいニュース。

ざっくり言えば、奄美は瀬戸内町、西古見という集落の辺りに豪華クルーズ船を誘致しよう!というニュース。

このクルーズ船誘致問題は以前も奄美の別の地域であり、町長も一時乗り気だったのだけど、自然環境に配慮してるよ!と言っておきながらサンゴ砕いて山を切り開き人口の滝まで作り、地名も変えちゃう勢いだったもんだから町民が抗議を行い立ち消えとなった。

そんな事があったものだから、また色々と問題がありそう…という事でもしかしたら消えてしまうかもしれない景色を見る為に2018年は西古見に積極的に行こうと思った。ので早速行った。

西古見は離島の奄美の最果てみたいな所なので、行くのにかなり苦労する。峠を越え、アップダウンのある海岸線を越え…。でも景色は最高です。加計呂麻島と奄美の間の大島海峡の独特の海の色が変わり、水平線が見えて空が遠くなってきたと感じたら西古見は近い。

西古見に到着。 集落からはシンボルの三連立神が見える。

西古見の入り口近くにある琴平神社から西古見を望む。

西古見には2つ商店があり、だいたい閉まってるけどここの名前を取って、我々は西古見に自転車で行くことを「ヨイスラ」と言っています。開いてたら是非とも行くべき。どちらの商店もおばちゃんが凄く優しくて面白い。西古見の一番の見所は、人。

集落の先に行くと三連立神を逆に観れる。

 更に行くと旧日本軍の観測所跡地等もある。

相変わらずの良い景色だった。けれどもこの景色を観てキレイだな!と殆どの人が思ってもお金を落とす人はいないんですよね。というかお金を落とす場所もほぼ無い。

だから誘致しよう!という考えもわかるけれど、果たして超大型クルーズまで呼ぶ?というのも考えもの。間違いなく西古見の人達の生活は変わって、西古見という集落が消えてしまいそうな気がする。

正直どっちが良いか分からん。

考えがまとまらないからこそ、とりあえず西古見に行ってたくさん思い出を作ろうと思った次第です。

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ツールドおきなわ2017 100kアンダー39レースレポ

今年もやってきましたツールドおきなわ。

今年で私は3回目の参加。過去2回の経験から、おきなわでは体重を軽くするよりも持久力をしっかりつけるのが大切と感じたので、10月より3本ローラーでインターバル、しっかり50km1時間は乗るようにすると練習目標を設定。

結果、凄く良いコンディションでレース本番。

今年の沖縄は前日雨。レース当日は曇り。いつもよりも寒い。雨が振らない分まだラッキーかな。ぎりぎりまで上着を着て身体が無駄に冷えない様にする。

スタート前5分か10分前くらいにスタート地点に誘導され移動。

スタッフの方が「2分後にスタートです!」と言うけれど210kmの選手がちらほら走っている。「おい!まだ210の集団来てるじゃねーか!」「このままスタートしたら危ねーだろ!」と頭に血が上った選手達の怒号が飛ぶ。スタート前から不穏な空気。

結局、2分後にはスタートせず210kの選手が途切れたタイミングで強引にスタートする感じに。コチラがパレード走行中の登りでも210kの人はバンバン来るので終始「左寄れー!」「スペース開けろー!」と集団はキツキツ。パレード走行終わっても、前の方には210km組の集団がいるのでペースは上がらず。そのまま下りへ突入。

下りに入るとラインブレブレの人が多く怖くて抜けないので道一杯に選手がバラける。(いつもなら右側に追い抜けるスペースがあるのにな…)と思いながら平坦へ。さあここから始まるぞ!という所で事件発生。

何も無い直線で先頭集団の前側で落車。当然後ろ側の人達は為す術無く突っ込んで落車していく。自分の目の前の人も突っ込んで行く。

ヤバイと思ってブレーキかけて何とか止まった!と思ったら後ろからドッカドカとロードバイクが来てそのまま地面に吹っ飛ぶ。アスファルトを自分の背中でクルクルと回り、目の前は一気に曇り空の景色。視界にちらほら高そうなロードバイクが乾いた音を立てて飛んでいるのが見えた。

ようやく起ち上がると罵声、泣き声の地獄絵図。

隣で呻き声が聞こえると思ったら地面に血溜まり。ヘルメットが割れて立ち上がれない選手があまりの痛みからだと思うけれど大泣きしていた。

もう兎に角、大混乱。自分もチェーン落ちしていた自分の自転車を見つけ跨り、暫くしてからハンドルが曲がってるのと前輪ホイールが盛大に触れているのに気付いた。数分後に左STIがポッキリ折れてたのに気付いた。

それでも同じ落車に巻きこまれた100km組の人たちと数人規模の追走グループを作って前を追う。先に集団が見えるので、多分1分も差は無い。この辺で冷静になってきてホイールの振れはスポークが折れてしまったからだと気付いた。カン、カンと音がするのだ。

恐る恐るダンシングすると、ぐにゃりと頼りない。コレでは平坦はまだしも、下りは絶望的。ここでDNFを決める。

でも、タダではDNFせんぞ…とふんがわダム手前まで追走グループを全力で牽く。全力で前を牽いて、疲れたら落ちて、復活したらまた順番を考えずに前に出て…アホみたいに牽いた。正直グループの和を乱してる。すいませんでした。必死でした。

結局、前の集団に追いつけなかったものの、追走グループは無事にふんがわダム手前、与那関門まで来たので私はDNF。今年のツールドおきなわはここで終了。無念の結果でした。

【その後】

与那関門に居た救護の方から「落車ですか?大丈夫ですか?」と声をかけられる。(自転車は見た目落車してるようには見えないと思うのに…流石慣れてるなあ)と思ったら自分のジャージがボロボロに破れていた。左半身は結構擦り傷だらけ。そのまま消毒の為に路肩で上半身裸になり手当を受けた。その横を通る選手達。サングラス越しからも目線がこっちに来てるのがわかる。恥ずかしかった。

併せて、「チップ回収します」と係の方が来て、ニッパーを手渡された。DNFの選手はタイム計測用のチップを基本的に自分で切らないといけないルールらしく、コレが個人的に一番心に効いた。

その後は暇なので与那関門の人達とレース中の選手を応援。何故だろう、落車してDNFだけどやるだけの事はやった、という気持ちが落ち込むより先に来て無駄に元気だった。その後は同じくリタイアしたチームキャプテンと共にレース観戦していた与那の皆さんとちゃっかり交流。来年の再開を約束。

また来年強くなって戻ってきます。

ツールドおきなわに向けて

今年もツールドおきなわに向けて、10月より本格的にトレーニングを開始。

目標は月間2000km達成。平日はジテツーor3本ローラーで50km。土日で実走109km~200km。今のところは順調。台風が週末に来たりして実走があまり出来てないのが気になるけど、3本ローラーは去年と比べると明らかに走れる時間が増えたしインターバルもこなせるようになっている。

ウィリエールさんからターマックさんに決戦用バイクが代わり、ポジション辺りも大きく変わった。

一番変わったのはハンドル落差。ウィリエールさんの方がハンドルが2cmほど低い。明らかに攻めてるのはウィリエールさんのポジションだけどターマックさんの方が速い。ハンドルが下がりすぎると重心が前すぎて、うまく体重がペダルに乗せられない。かといって上げすぎるとサドルに体重が乗っかる。この辺のポジション調整には苦労したけどうまくまとまった。

次にサドル。今まではラウンド系のサドルを選ぶ傾向だったけれど、ストラバを見直すとフラットサドルの方が峠のタイムが良い傾向だったので初めてフィジークのサドルを導入。フラットサドルは色々とあるけれどフィジークを選んだのは完全にリッチーポートの影響。感覚は上々。

沖縄は今年も100kmにエントリー。後悔無いように残りの日々もじっくり。

astute,starliteというサドル

徳之島が終わり、暫くレースは無し。

機材の見直しを始めようということで積極的にポジションの見なおし。

ついでに気になってたサドルも買おうということで買いました。

astute starlite。

astuteといえば、フラットな座面で柔らかい(らしい)パッドで、発売してからやたら評価が高くて気になっていた。でも値段も気軽に試せるもんじゃなかったので試せず…。個人的にフラット系のサドルはあまり乗りやすいけど好みではないのもあった。

そんなastuteが去年発売したのがこのstarシリーズ。座面が丸みを帯て乗りやすそう。カッコいい。コレは手を出すしかない!購入!

・見た目はバッチリ。基本的にはマットブラックに赤い差し色が入るだけ。でもサドル裏が蛍光グリーンなので後ろからはグリーンも見えたりと面白い。ネットの評価でよくある造りが丁寧というのは本当。サドル裏の造りに雑さは無し。

・重量は普通。公式では200gとなっていたけど持った感じ210~230gはあるんじゃないの?という感覚。元々付いてたスペシャのトゥーペとあんまり変わらず、少し軽い程度。

感覚的に取付けて乗ってみる。最初思ったのは「硬い」。豊富なパッドが持ち味じゃないのかastute。しっかりしてくれと思いながら細かくサドル位置を調整師ながら100kmほど乗ってみると少しは楽に。

ただ、前乗りに座ると凄くキツい。文字通りサドルが尻に刺さる。細いからか?走れる事は走れるけど、どうも合わないなぁこのサドル。

と、軽々と評価を下しそうになったが頭の中から謎の声が響く。

「フィッティングに関わるパーツを軽々しく評価してはいけない。」

なるほどその通り。このサドルのあらゆる可能性を試してみようではないかと気持ちを入れ替え、サドルの前後位置、サドル角度を色々な組み合わせで乗ってみる。するとサドル位置は後ろ気味、サドル角度は前下り気味にしてこれだ!という位置が見つかった。

ペダルがくるくる回るようになり前乗りも楽に。峠で自己ベスト出てしまった。マジか。ここまで変わるか。あれだけ大したことないサドルだと感じていたのに不思議なもの。座面の硬さも登りではしっかり支えてくれてるという高評価に変わり、一体感が出ていた。

今週末で更にじっくり乗り込んで試してみたいと思います。

第30回徳之島トライアスロン・レース

慌てながらスタートした今回のトライアスロン。
スイム、最初の1kmは波に向かって泳ぐので全然進まない。皆おんなじで人と人の距離が詰まって
結構バトルが長かった。でも徳之島の場合はバトルはバトルでも脚を触られたり身体が当たったりするくらい。
ポイントがつく大会みたいな命の取り合いのようなスイムではないのでカワイイもの。
1km泳いで折り返して、今度は波に乗れるようになりスピードが上がる。去年はこの辺りから結構きつくて、
いつもは3回腕を回して呼吸するところを疲れて2回呼吸になっていたけど今年は3回呼吸で楽に泳げる。
なんとなく、自分の調子の良さを実感。
スイムアップで自分のタイムを確認。約42分。去年より5分落ち。まぁ波も強かったし、こんなものだろうと
トランジションへ。

トランジションで意識したことは「焦らない」。身体に負担をかけないのと、次の競技にしっかり好調を繋ぐ為に
ウェットもゆっくり脱いで、用意してあったトランジションで飲む用のボトルの水を飲んで歩きに近い小走りで
バイクスタートへ。

バイクは徳之島を一周するコース。向かい風があるというのは事前にわかっていたので、スピードは気にせず
自分の心拍とケイデンスだけを時折確認しながら走る。心拍は150~160前後に抑えながら、ケイデンスは90前後で
回しながら淡々と進む。借りたホイールの効果もあってか、向かい風を抵抗に感じずにぐいぐい進める。
自分の調子の良さを、やっと確信。これはバイクタイムベストが出るぞ、と。
後半は下り坂を利用して脚のストレッチやエイドで氷水を貰い身体を冷やしてランに備える。
最後までしっかりと踏めてトランジションへ。

バイクが好調だったのでランも行けるかな?と思ったらバイクを降りた瞬間に脚の疲れを感じて少し不安。
ここのトランジションでも焦らずにしっかりと靴下を履いて、心拍を押さえる為に歩いてランスタートへ向かう。
すると、後ろから「さぁ行きましょう!」とバイクで最後に追い抜いた方から声をかけられる。
ぶっちゃけると当時はそんな元気も無いのだけど、声をかけられたら行くしかない、と走り始めてランスタート。

ランでの作戦はシンプル。最初から突っ込んで耐えるのみ。
自分の場合、下手にスピードを調整するとゆっくりのペースに段々流れて行くので、それならば最初から限界ペースで
そのまま何もペース配分は気にせず耐える走りをしよう…という、途中でバテたら終了なギャンブル性の高い作戦。
という事で最初の2kmは声をかけてくれた人と一緒にキロ3分50秒台からスタート。
3km過ぎからアップダウンになり、まぁキツイ。日差しも強いし、地面からの熱もくるのでシューズの中もかなり熱く感じる。
トランジションで自分に声をかけてくれた方は明らかに自分よりも速く、ただエイドでしっかりと立ち止まり体を氷水に浸した
スポンジで必ず冷やすので、そのロスでなんとか自分がついて行けてる。
とりあえずこの人のやり方を真似しようと、途中から自分もしっかりとエイドで止まり身体にばんばん水をかけてもらって
冷やして貰う事に。これが功を奏して10kmあたりの一番きつい登り坂辺りまで大きくタレずに走ることが出来た。
12kmを過ぎるとさすがに自脚の差が出てきて、踏ん張ってみたものの結局千切れてしまう。ここからランは一人旅。
ランの一人旅はキツイ。何度も歩きたくなる。でもここまで来て追い抜かれるのは悔しすぎる…と作戦通りのひたすら、
ただひたすらに耐える走りに。でも最後3kmでとうとうリレー部門に参加していたチームメイトに抜かれてしまった。
圧倒的な走り。流石。自分は逆に追い抜かれたことで気合が入り、死ぬほどキツイ3kmを乗り越えてやっとゴール地点へ。
すると、ゴール前実況の人が「どんなゴールパフォーマンスを見せるのか!?」なんて言い出してくる。
そういえば、エントリーするときの一言コメントに「今年はしっかりカッコいいゴールパフォーマンスしたいです」と書いたんだった。
何も考えてない。けどやるしかない。ということで最後の最後で側転。見事に失敗したけれど良かったんでは無いでしょうか。

今回は完全にオールアウトでゴール。あとからチームメイトが撮ってくれたゴール前50mくらいの時の写真を見てみたら、
完全に顎が上がったバテバテの走り。ようやったわほんと。

結果は総合一桁!
一緒に練習、応援してくれたチームメイトに感謝!